「犬を訓練するなんて、プロの訓練士さんにしかできないでしょ?」と思っていないだろうか。実は私もそう思いこみ、自分の犬に何もしてこなかった口であった。しかし素人の私にもできる方法があったのである。「クリッカー」である。私の驚きと感動の体験記を見てもらいたい。そして「私にもできるかも」と思ってもらえたらうれしい。
1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他
おすわりは、いろいろな場面で活用することができます。飛びついているときや、信号待ちのとき、お客さんが来たときなど、じっとしていて欲しいときにおすわりしてもらえば、人間も安心、そしてとてもお行儀がいいですね。動かずにじっとしているということは、我慢を強いられることではなく、じっとしていたらたくさん誉めてもらえる楽しいゲームとして教えるからこそ、いざというときにも待っていることができるようになります。
おすわりかふせができるようになっているといいでしょう。おすわりができる犬は、おすわりで待てすることを、ふせができる犬は、ふせで待てすることを教えることができます。
待ては、人間がどんなに動いても、離れた場所にいても待っていたら誉めてもらえる楽しいゲームです。普段から楽しいゲームとして取り組むからこそ、いざというときに待っていられるようになります。
これは、おすわりの姿勢で待てを教える手順です。ふせの姿勢で待てをさせたいときには、「おすわり」のところを「ふせ」に読み替えれば、同じように教えることができます。
犬が動いてしまったときには、叱ったりする必要はありません。ただ、クリッカーを鳴らさなければいいのです。そこで「どうして動いちゃったの?」「だめでしょ?」などと声をかけると、そのことが動いたことに対するご褒美になってしまいます。知らん顔をしていてください。その代わりに、待てができたときには、クリッカーを鳴らしてご褒美をあげるのと同時に、うんと誉めて楽しい気分にさせてあげたいですね。
犬が動いてしまってなかなか待てができないときには、チャンレンジした課題が難しすぎたのかな、と考えてみてください。動いたら、クリッカーも鳴りません、誉めてもらったり、話かけてもらったりすることもありません。その代わり、待てたらその後で楽しいことがたくさん待っています。そんな楽しいトレーニングにしましょう。そのためには、犬が待てる条件でまずはトレーニングを始め、待てばいいことがたくさんある、ということを覚えてもらわなければなりません。そして、基準は少しずつ引き上げます。犬が気が付かないくらい少しづつ時間を延ばしていくことで、いつのまにか、長い時間の待てができるようになります。「待て」は、じっとしていなければならない苦痛のコマンドではなく、動かなければ後でうーんと誉めてもらえる楽しいコマンドです!
待てのように、持続する動作を練習するときには、必ず「おわっていいいよ」という動作の終わりを示す解除のコマンドを使いましょう。「待て」を言ったっきり、なんとなく犬が動いてしまったことで待てが終わりになることのないように!人間の「待て」の指示で待てが始まり、「OK」の解除の指示で待てが終わるところまでできて完成です。
最終的には、何秒くらい待てるようになればいいのでしょうか?待てのトレーニングは、「できるだけ長い時間待てできるようにする」という目標を設定すれば、無限に上を目指すことができます。30秒から1分程度は、待てるようになるといいですね。毎日、少しずつ時間を延ばしながら、昨日よりも今日、今日よりも明日、とすこーしずつ長く待てるようになっていることを喜んであげてください。
待てができるようになったら、人間から離れたところでも待てできるように、そして、どんな環境でも、周りにつられて動いたりしないでいられるようにしていきましょう。ぜひ、以下を参考にしてください。