[犬しつけ理論]犬の叱り方5

犬の行動について勉強したことのある人は、その難解さに頭がこんがらがった経験があるのではないだろうか。そのややこしい理論をすっきり見せてくれるのが、「3つの箱と4つの法則」である。専門用語の代わりに「箱」を使って解説したこの方式を筆者自ら勉強した結果をここにご紹介し、みなさんに役立てていただこう。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

効果は一時的

「いやなことが現れる」という法則には、即効性がありますが、その効果は一時的です。足を踏まれるといういやなことが起これば、すぐに(即効性)近くを歩くという行動は起こらなくなります。でも、それは一生続くでしょうか?いやなことが起こらなくなれば、またできるようになります(一時的)。たとえばこういうことです。

事件は、ミルクとお姉ちゃんが仲良く並んで散歩しているときに起きました。お姉ちゃんのすぐ横を上手に歩いていたのに、ミルクの足をうっかり踏んでしまったのです。「キャン!」ミルクは悲鳴をあげて、お姉ちゃんから遠く離れた場所を歩くようになりました。

お姉ちゃんとの散歩中 お姉ちゃんのすぐ横を歩く
足を踏まれる

悲鳴をあげるほど足を踏まれたということは、ミルクにとって”いやなこと”に違いありませんね。”いやなこと”が起きたためにミルクはお姉ちゃんのすぐ横を歩くことがなくなり、その代わりに離れて歩くようになりました。

ミルクはこの後、どうなるでしょうか?お姉ちゃんはわざと足を踏んだわけではきっとないですね。足を踏まれなくなったらミルクは再び、お姉ちゃんの横を歩くことができるようになります。効果が一時的で本当によかったですね。


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