犬のしつけに役立つあそびをご紹介します。犬は楽しくあそんでくれる人のことがスキになり、人から愛される行動を身につけます。
1. ボール
2. ぬいぐるみ
3. ガム
4. その他
犬のところまで出向いて、ごほうび(ドックフードやおやつを小さく切ったもの)と「とりかえっこ」するようにしてボールを返してもらいましょう。少しずつ、犬にごほうびを取りにきてもらうようにします。上手にとりかえることができるようになったら、犬がボールをはなした後で、そのごほうびにフードやおやつをあげるようにしてみてください。
最初はボールを落としても、戻ってきたところでごほうびをあげてかまいません。ごほうびをあげたら、落としたボールを指差したり軽く転がして、もう一度拾ってきてもらいましょう。拾ってきたらごほうびです。少しずつ途中で落としてきたときにはごほうびをあげずに、拾いなおしてもらった上でごほうびをあげるようにします。
投げ方を工夫してみてください。投げそうで投げなかったり、右に投げると見せかけて左に投げてみたり、下から転がすと見せかけて上から投げたり、ゆっくり投げたりすばやく投げたり・・。犬にとって転がっていくボールは、「獲物」のような存在です。自然界で生きている動物(獲物)がするような「卵zできないような動き」をボールにさせることで、犬はこの遊びに一層夢中になります。
お気に入りのぬいぐるみなど、よくくわえたり噛んでいるものはありませんか?それをくわえているのを見かけたら、ごほうびととりかえっこしてみましょう。とりかえっこが上手にできるようになったら、少しずつごほうびを取りに来てもらうようにすると、くわえて運ぶことができるようになります。
手を差し出して、犬の運んできたボールを受け止めるようにしましょう。受け止めたら(=ボールを人間の手の上で落としたら)ごほうび!少しずつ近くで受け止めるようにしていきます。落としてしまったら、もう一度ボールをちょっとだけ転がして、手の上に落としてくれるまでやり直してみましょう。
吠えたら「仕切りなおし」しましょう。そして今度は、興奮して吠えやすくならないように、そっと&ゆっくり投げあげてください。吠えずに追ったらごほうび。少しずつ強く投げるようにしていくことで、吠えずに動くものを追うことができるようになります
。一方、楽しく遊んでいるときに唸るのは人に歯向かって攻撃的になっているわけではないので心配しなくても大丈夫です。私たちが楽しかったりうれしかったり気分が高揚しているとき、決して無撫﨟E無言ではないように、犬も楽しいときには、顔や動きやそして声で阜サします。吠えるのもウーウーガウガウ言うのも「NG」とするよりも、「吠えるのはNG。でものどを鳴らしたり、小さく短く吠えるのはOK」というように、これだけは困るというNGの行動以外の行動をしているときには楽しく遊べるようなルールを設定するといいでしょう。敷居を高くしすぎるよりも「これならいいよ」という余地を残してあげた方が、犬も学習しやすく楽しく遊べます。
飛びついたり吠えたりするのをやめるまで待ってボールを投げましょう。それ以外の行動・・すわったり、ふせしたり、立っていたしているときにボールを投げてあげることで、早くボールを投げて欲しいときにこそ、すわったりふせて待っているようになります。
ごほうびとボールをとりかえっこするようにして返してもらいましょう。とりかえっこするときには「ちょうだい」(返してくれる?と伝える合図)のひとことを添えるといいでしょう。少しずつ、ボールを返してもらった後でそのごほうびにおやつをあげるようにします。日々の暮らしの中で、犬がくわえたものを返してもらわなければならないシーンに出会わない人はいないでしょう。そんなときには、投げたボールを返してもらうときのように優しく手を差し出し「ちょうだい」と言ってあげるといいですね。
比較的おなかがいっぱいのときや、ガムなどを存分に噛んだ後に遊んでみてください!何かを噛みたくてたまらないときよりも、噛みたい欲求がある程度満たされているときの方が、ボールをかじる可能性は減りますね。
犬にとっては追ったり追われたりしながら遊ぶことは、ボールを追いかけたりすることと同じくらい心踊ることのひとつです。追いかけて欲しそうなときには、ボールをあなたに渡した後に「待て~!つかまえちゃうぞ!」としばらく追いかけて遊び、もう一度ボールを投げる・・ということを繰り返しながら遊んでみてください。それは、ボールを運んできたごほうびに「追いかけてもらう」といううれしい“ごほうび”をあげていることになります。
犬にとって「ごほうび」とは「うれしい」と感じることすべて。ボール投げが好きな犬にとって「ボールを投げてもらう」ことは“ごほうび”です!したがって、フードやおやつのごほうびをあげなくても、ボールを投げてあげるだけでもかまわないのです。ボールを投げること、おおげさにほめること、ときにはフードやおやつ・・「今度はどんな楽しいことが待ってるのかな」と犬をワクワクさせてあげると、犬は一層この遊びに夢中になります。