[犬愛しつけ法]犬の吠え癖を止める法3

犬を上手くしつけるのに大切なこと。それは愛情を持って犬をしつけること。実際に深い愛情を持って犬をしつけた人の体験が元になっているこの連載。犬のしつけに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

科学の輝き(3):繰り返しルール (第27号, 2006/7/21)

我が家にはちょっと変わったルールがあります。その名も「繰り返しルール」。何か音をさせて犬が吠えたら、それを繰り返すこと。最初は小さく、少しずつ大きく。

たとえば玄関で。「バタン」と扉を閉めたら、犬がビックリして「ワン!」。玄関にいる人は、その場で開けたり閉めたりするのが我が家のルール。最初はそっと、小さな音がするように。少しずつ大きな音で。

たとえば庭で。「ちょっと来て~!」突然の私の大声に犬が「ワン!」。私たちはそこで話しをやめません。「ちょっと来て~!」「なになに?」しゃべり続けます。最初は小さめに、少しずつ大きな声で。

「お風呂が沸きました」しゃべり出す電化製品に。「シューッ!」勢いよく水蒸気をあげるエスプレッャ}シンに。「ワン!」と言ってしまう音たちを MD に集めて、それを BGM によく遊んだっけ。モードはいつだって「All Repeat」繰り返し繰り返し・・。最初はボリュームをしぼって、少しずつ大きくしながら。

繰り返すうちにその音に慣れていきます。するともう、吠える必要がなくなります。「危険な音じゃないよ。大丈夫」。それを言葉で説明できないもどかしさを抱え続けていた私が、科学の力を借りて作った我が家のルール。

今の私にはよくわかります。滅多に遭遇しない刺激にビックリすることは、危険から身を守るために必要。でも、頻繁に出会う刺激に慣れていくことも必要。だって、しょっちゅう遭遇する刺激にいちいち心臓をバクバクさせてたら、心穏やかに生きてはいけないもの!まぶたが“おいわさん”のように腫れ上がったあの夏の午後、犬が私にそっと教えてくれたから。(おわり)