[犬愛しつけ法]来客時犬をイイコにさせる方法2

犬を上手くしつけるのに大切なこと。それは愛情を持って犬をしつけること。実際に深い愛情を持って犬をしつけた人の体験が元になっているこの連載。犬のしつけに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

お客さんを迎えよう(2):迎えに行くよ! (第41号, 2006/12/11)

「迎えに行くよ!」

我が家にお客さんを招くとき、私は車で駅まで迎えに行きます。犬を助手席に乗せて。駅前のロータリーで「久しぶり~!」と再会のときを楽しみながら、犬にも「“こんにちは”しようね」とお客さんと触れ合わせてあげます。

それをすると、その後決まってあの子がご機嫌だから。大きな声で吠えて、お客さまを怖がらせたりしないですむから。

家でお客さんを迎えると「受け入れるべきか?警戒すべきか?」その小さな頭を混乱させてしまうけれど、外で対面した後に一緒に家に入ると、まるで昔馴染みの友人でも招いたかのよう。お客さんを見上げ目が合えばしっぽを振り、「キミのお客さんなの?」と聞いてみたくなるくらい。

だから私は、今ではすっかり仲良くなったメス犬の“カノジョ”を初めて我が家に招待したとき、こうお願いしたのです。「うちに着いたら電話をくれる?家の周りを散歩してて!」。

あの日私は連絡を受け、うちの犬を外に連れ出しました。そして2匹は対面します。まるで「散歩中にバッタリ出会った2匹」のように。私たちはリードをゆったりと持ちます。リードが邪魔して、離れたいのに離れられなかったり、近づきたいのに近づけなかったりすることがないように。そして2匹が打ち解けるのを待って家へと向かったのです。

家に入っても、2匹は拍子抜けするほど穏やかでした。うちの犬は、自分の“巣”にいつもはいない犬がいるのに何の違和感も感じていないよう。カノジョは、初めて来た部屋の臭いを念入りに嗅いで周った後、安心して私たちの足元に腰を下ろしました。

私は思います。我が家にやってくるお客さんが、あの子の目に「自分の巣への突然の侵入者」に映りませんように、と。警戒するあまり、吠えかかったり、何かを守るように威嚇したり・・そんな悲しい姿は見たくない。我が家へやってくるお客さまが、犬であれ人間であれ。(つづく)