[犬愛しつけ法]来客時犬をイイコにさせる方法３

お客さんを迎えよう（３）：ＮＧ！ （第42号, 2006/12/21）

「おじさぁ～ん、うちの子は、お菓子食べないんですぅ。テーブルの上、白いタッパーの犬用おやつをあげてくださぁ～い！」。

ある日のお客さん。「そういえば、あの子おとなしいけど・・」コーヒーを入れる手を休めリビングを覗いてみると、やだっ！うちの子ったらおじさんからお菓子もらっちゃってる。しかも激甘の。

豪放磊落（ごうほうらいらく）な親戚のおじさんたちと過ごす時間は、好奇心がくすぐられるとっても楽しい時間。

・・で、うちの子もとっても楽しかったみたい。お菓子をごほうびに、おじさんの横でおすわりすることがすっかり上手になったし。おじさんが立ち上がれば、しっぽを右に左にタクトのように振りながらついて歩き、「そんなにピッタリくっついてお散歩できたらすごいね」って、それはそれはほめてあげたくなるような素晴らしい姿。

犬は、楽しいことをもたらしてくれる人とはすぐに仲良くなれる。たとえ初めてのお客さんでも。そんな犬の秘めたるパワーを改めて認識させてくれる貴重な時間だった・・。

しか～し、お菓子はいけません。どれだけ食べたかわらかない方法でもらったら体重管理できないよ。あんなに甘いものたくさん食べたら体壊しちゃうよ。

そのことを思うと、私は軽い自己嫌悪とともに、自分の準備不足を深く反省せざるを得なくなるのでした。だからそれ以来、お客さんが来たときには、リードをつけておくことに。そばにいて欲しいときには「手をつなごうね」とリードを持ちます。そしてポケットにはとびっきりのごほうび。「そばにいてくれてありがとネ」と、ときどき口に入れてあげられるように。

「お菓子はＮＧですぅ～！」台所から叫ぶ私に、「はいはい」って言いながら机の下でコッャ鰍げ続けてた豪快でなんとも人間味あふれるおじさんほどのお客さんに私はまだ出会っていないけど、また受けて立ちましょう。今度はお菓子をあげずして、あのときと同じくらい、いえそれ以上に楽しい時間をうちの子と過ごしたいんです！私、その日を待ってますから。（おわり）