[犬愛しつけ法]留守番のできる犬にする2

犬を上手くしつけるのに大切なこと。それは愛情を持って犬をしつけること。実際に深い愛情を持って犬をしつけた人の体験が元になっているこの連載。犬のしつけに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

続・おばあちゃんとお留守番(2):そして私は欲張りになった...(第68号, 2007/10/11)

「えっ?早く出掛けて欲しいの?」

デスクを立ち、目の前のブラインドを閉める。カバンを手にすると、犬が引き出しに走る!留守番のときにしかもらえないガムが入っているあの引き出しに・・。

それは留守番前のいつもの光景。「あ、忘れ物!」。私がモタモタしようものなら「まだ?」といわんばかりに手足をバタバタさせ、「たまにはさびしそうな顔してみない?」と私を笑わせる。

それは私が望んでいた姿。留守番中にイタズラしたり吠えて欲しくないのなら、「退屈しませんように」「さびしくてなきたくなったりしませんように」と留守番するあの子の幸せを願おう・・そう考え、ガムやおもちゃを置いていくことを欠かさなかったんだもの。

“おばあちゃんち”でも、おばあちゃんとご機嫌に留守番できるようになったよ。山のように作るおもちゃが一緒なら。留守番前の“綿密な段取り”があれば。でも、すっかり「ボクんち」みたいな顔でおばあちゃんちを満喫している姿を見ていたら、今年の私はついつい欲張りになってしまった・・。

年に数週間しか滞在しないおばあちゃんちでのお留守番も、自宅と同じくらい「楽しみなイベント」にならないだろうか。

ちょっとトイレに。ジュースを飲みに冷蔵庫まで。私は、犬を置いて部屋を離れるたびに、ガムやおもちゃを置いていくことにしました。最初は、不安そうな顔でただ私を待ち、戻ってくるまでそれを口にしなかったあの子も、繰り返すうちに様子が変わります。私がいなくても食べるようになり、私がいないことなんか気にも留めなくなり、立ち上がると「何かくれるの?」としっぽを振るようになり・・。

そんな変化を確認し、私は今年も決めました。うちの子をおばあちゃんにお願いし、旦那さんとふたりで焼肉を食べに行って参ります!今年のキミは、どんな顔で私たちを出迎えてくれるだろう。「ドコ行ってたの・・」母に抱かれた今にも泣き出しそうな顔?ご機嫌に遊んでる後姿?いえ、その結末は私の想像をはるかに超えるものでした。(つづく)

※ 「山のようなおもちゃ」「留守番前の段取り」の話は、おばあちゃんとお留守番(第34~36号 2006年10月)でご紹介しました。