[犬愛しつけ法]しつけがうまくいく発想転換術1

犬を上手くしつけるのに大切なこと。それは愛情を持って犬をしつけること。実際に深い愛情を持って犬をしつけた人の体験が元になっているこの連載。犬のしつけに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

サカサマ(1):ボクを見て!(第97号, 2008/9/1)

よくもまぁ、絶妙な場所にすわるものだよなぁ・・。 私が新聞を大きく床に広げて読んでいると、ウチの犬には必ずと言っていいほどすることがあります。それは、新聞の上にすわり込むこと! その位置がスゴイのです。決まって私が読んでいる記事の真上。「今この行を読んでたってことがどうしてわかるの?」と聞きたくなるくらいのピンポイント。私はたまらず「読めないじゃない!」と顔をあげ、すると・・ 「ボクを見て!」 そこには犬のあつ~い視線。あぁもう、キミにはかなわない!「ちょっとぉ、どいてくれない?どかないと背中をくすぐっちゃうぞ~。新聞で挟んでサンドイッチにしちゃうぞ~」。あまりの可笑しさに私は思わず遊んでしまう! 困ったもんだネ。この子は私から注目されるココに居たい。私はココに居すわられては困る・・さて、どうしたものか。 「逆だよ、逆!」 本当は、邪魔にならない場所に居てくれているときに注目しなくちゃいけないのに。今の私は、肝心なときには新聞に夢中で知らん顔。そのくせ、邪魔しに来た途端に相手をするもんだから、新聞の上にすわり込むことばかり上手になっちゃうんだ。 「こっちに来てごらん」。考え直した私は犬を新聞の外、私のすぐ横に誘うと、「一緒に読もうよ、ね!」とその肩を抱くように犬の背中に手をかけました。「ナニナニ?ここには何が書いてある?」時折話しかけ、「コレおもしろいね~」と犬と視線を合わせます。居て欲しい場所に居てくれているときに、私からの注目がたくさんもたらされるように。 私はいつだってサカサマなんだよなぁ。トイレでちゃんとおしっこできたときには気づかないのに、失敗するとすぐ駆けつける。ハウスでイイコにしているときにはほっといてしまうのに、ガリガリ扉をひっかき始めた途端に「こりゃマズイ!」と注目する。注目するタイミングが逆だから、犬に「逆」のこと、学習させてしまうんだよなぁ。(つづく)