1. 新聞はこび
2. ほふく前進
3. くるくる回る
4. その他
子犬の頃のルパンは、本当によく噛む子で、私は手や足、顔まで傷だらけでした(笑)。それでなんとかしなければと。大学院で心理学を専攻するようになってわかったのは、やめさせるだけではダメだということ。「キス」で鼻で触れることを覚えたら解決できるんじゃなかろうかと考えたんです。
もうみるみる変わりました。チュッと言うと喜んですっ飛んでくるようになった頃からだと思います。「絶対ガブッとやられるぞ」と身構えた瞬間、ツンと優しくつついて得意気な顔をしたときの感動は今でも忘れられないです。
ほかの人にも噛まなくなったこと、これはもう本当に「キス」でなければならなかった理由のひとつだと思います。噛むんじゃないかとヒヤヒヤすることがなくなってルパンと出かけるのが本当に楽しくなりました。何より相手の人が喜んで何度でもルパンとふれあってくれるのがありがたい! 人見知りをしない犬に育ってくれたのは、「キス」のお陰なんじゃないかなと私は思っています。
やりますよ。目は悪くなりましたが、チュッっと言うと「どこ?どこ~?」と私を探して前へ前へと前進してきます。何しろ全盲なので、空振りすること多いですけど(笑)。それでも私のところまで来ようとしたその気持ちを評価してやることが今のルパンには何より大切だと思いっきりほめてやります。間違えなく視力悪化からのリハビリに役立った遊びのひとつですね。
『キス』みたいな楽しいことで犬と楽しむだけなら、しつけだって進んでやりたくなりますよね! そこでいぬわらは考えました。犬と芸を楽しむだけのしつけ法があったら・・それが『パフォーマンスメソッド』です。
『パフォーマンスメソッド』のしつけに役立つ芸22種類、これまでは動画ダウンロードのみのご提供でしたが、現在、全動画を収録したDVDを期間限定で販売中。しかも今だけ! パフォーマンスメソッドのすべてがひと目でわかる『パフォーマンスベスト50』をお申込みの方全員にもれなくプレゼント! 動画解説のほか、多頭飼いやお子様のいらっしゃるご家庭で効果を2倍にするやり方、しつけ教室やサークルでの実施に必携の指導者向け解説など盛りだくさんの内容です。▼ お申込み
これまで、この「たーとるうぉ~く」でも、犬に教えるのはなにも服従訓練のようなものではなく、いわゆる「芸」であってもかまわないんだというお話をしてきました。この芸の効果は、心理学的にも実証することができます。反応形成、分化強化、弁別、自発、般化、行動連鎖・・このような学習プロセスが自然と犬の中に起こる。だから「芸」が効果的なのです。
今回はじめての試みとして、このような心理学解説を「パフォーマンスハンドブック」のために執筆しました。犬に芸をさせる効果を心理学的に解説したものなんて、日本中、いえ、世界中探してもないでしょう!(笑)。心理学のことなんて意識しなくてもただ楽しむだけで効果が得られるようにチューニングされているのがこの「パフォーマンスメソッド」のイイトコロ。でも同時に、プロフェッショナルの方にも幅広くご利用いただくことで、日本中の犬たちに楽しくイイコになるチャンスが与えられて欲しいと願っています。(おだふみこ談)