犬のしつけ相談室
助けて！吠える犬のしつけ方

犬の噛み癖がピタリ止まる！

犬が吠えて困っています

書いてあることが分かり易くありがたく読んでいます。隣家から、犬を啼かすなといわれ啼かないように色々躾をしているのですが啼くことで要求が通るのを覚えてしまい、困惑しています。騒音で提訴するとまで言われ啼くとあたふたする毎日です。。この犬のしつけ方を教えてください！

この犬のしつけ方

犬のしつけは、やり方さえわかればどなたにでもできます。そして、正しい犬のしつけをすれば、それは犬との信頼関係を深める素晴らしい時間になります。犬をしつけることを通じて、あなたと犬との絆が深まりますように。

まず、どんなときに、何をきっかけに、何に対して吠えるのかをできるだけたくさん書き出しましょう。それにより「もうすぐ吠えるぞ」「今これをすると吠えるな」と予想ができるようになったら、吠える前にドックフードや小さく切ったおやつ、おもちゃ、ガムなど犬の好きなものをあげましょう。それは「吠えることを防ぐ」ためであり、「今までだったら吠えてたのに今日はえらいぞ」の“ごほうび”として機能することにもなります。

この犬のしつけ方補足

＜解説＞
「できるだけたくさん書き出しましょう」　例）「ゴハンの準備を始めると」「散歩に行こうとすると」「大きな声を出すと」「外で人の声が聞こえると」「椅子を引いてギーっと音がすると」「冷蔵庫を開けると」など、具体的に。犬が吠えて何を訴えようとしているのか「どうしたの？」とその声に耳を傾けるような気持ちで、吠えるたびに「いつ」「どこで」「何に対して」を書き出していってみてください。
「吠える前に」　吠えた後にそれらをあげれば、それは吠えた“ごほうび”として好きなものをもらったことになり、犬はますますよく吠えるようになります。最初から犬がいつ吠えるのかピタリと卵zして動ける人などいませんので、犬と一緒に人間も少しずつうまくやれるようになっていこう、と思ってください！ぜひ、吠えさせてしまった回数（失敗）ではなく「うまくいった回数」を数えてくださいネ。１回でも２回でも、それが少しずつ増えていくことを励みに続けてください！
「犬の好きなものをあげましょう」　リビング、トイレ、玄関など、吠える可柏ｫのある部屋、すぐ手の届くところに常に準備しておくことも大切です。ポケットに入れておくというのもいいアイディアです。
またその際には、お皿でゴハンをあげることをやめて（もしくは最小限にして）、毎日ゴハンとしてあげているドックフードをすべて「吠えそうなときにあげる」「吠えなかったときにあげる」につぎ込むことをオススメしたいと思います。（これにはいくつかの理由がありますが、おやつやガムだけでこれをしようとした場合「あげすぎ」が心配になりますが、本来あげるべきゴハンを使う分にはその心配がいらない、というのがそのひとつです。）お便りを拝見する限りあなたの抱えている問題は、日に数回ごほうびをあげて解決するようなことではないと思われます。ゴハンのすべてをごほうびにつぎ込むくらいの練習量をこなすことができたとき、あなたの犬はきっと変わり始めるはずですよ！
犬を変えようとするより、自分に今できることを確実に！　なんとかしたいと一生懸命な気持ちが伝わってきました。そんなあなたに「うまくいきますように」とひとつアドバイスを。どうぞ「しつけをして犬を変えること」ではなく、「自分が変わること、自分にできることを精一杯やること」に一生懸命であってください！あなたに今できることとはつまり「犬がいつ吠えるのか書き出すこと」「犬の好きなものを毎日テーブルの上やポケットに準備しておくこと」「吠えそうなときを見つけて、吠える前にアクションが起こせるようになること」です！これだってちゃんとやろうとしたら大変なことですが、言葉の通じない犬に「変わってもらう」ことだって途方に暮れてしまうような大変なことのはずです。それなら、今自分にできることを確実にやっていきませんか？犬は周りの人間（環境）が変わることで、必ず変わります。（周りの変化に応じてその行動を変化させられないような動物だったら、犬はとっくに絶滅していることでしょう！）がんばって！

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