洋服着て元気に遊べるようになったよ!Rくん

洋服嫌いの犬,スマイルリレーの記念すべき第1号レポートです。最初のバトンは私たちから。同じことに、あるいは、種類は違っても何かが苦手で困っている犬たちへ。私と犬との日常を綴るメールマガジン『たーとるうぉ~く』風に(笑)お届けします。

Q.犬のしつけには最適な時期があります。それはいつでしょう。

1. ~6か月
2. ~1歳
3. ~2歳
4. 2歳~

右肩さがり

練習を始めるにあたって、私にはこだわったことがありました。それは名づけて「洋服を着せるスリーステップ!」・・①洋服を背中にかけてごほうび! ②左前足を袖に通しながらごほうび! ③右前足を袖に通しながらごほうび! なぜそんな風に決めたのかって?

これからは毎日、犬は私から洋服を着せてもらうことになります。洋服を着るときに感じる刺激や、私から前足を触られること自体が犬にとって嫌なことになってしまったら、着用状態に慣れていく以前に、洋服を着せてもらう段階で「ヤダヤダ!」と逃げ出したり暴れたりするようになるかもしれません。「そんな悲しい姿、絶対に見たくない」。だから私は、それが少しでも犬にとって楽しいことになるように、ごほうびでほめながら洋服を着せることにしたのです。

しかし・・

それは4日目のことでした。洋服を背中にかけられたあの子が後ずさりしてすり抜けたのです。「あ・・」。動揺を押し殺しすぐさま明るく声をかける私。「イヤだった?ゴメンゴメン!」。ごほうびを口に入れてあげながら「いいこだね」「えらいね」まるで遊んでいるときのように、ほめながら、励ましながら、なんとか洋服を着せる・・。

私はまだ期待していました。「ここはこれ以上犬を警戒させないように、優しく明るく接してあげよう。こうしてこの局面をしのげば、『毎日3分! 洋服を着てごほうびがもらう時間』(処方せん①)があの子を少しずつ変え、着用状態に慣れていくと同時に、洋服を着るこの手順にも抵抗がなくなるに違いない」と。

しかしその数日後には、事態はさらによくない方向へ進んでいたのです。洋服を持って近づいただけで後ずさりする。前足を袖に通そうとすると暴れて抵抗する。「洋服を着るときのこの様子も、着た後、固まってしまう時間の長さも(基礎データ『分析結果』参照)、右肩さがりの傾向を示している今、この方法をこれ以上続けない方がいいのではないだろうか」。

たとえそれがゴールにはほど遠くても。それがほんの僅かな上昇でも。右肩あがりの傾向が見られるのなら、私はそれを続けたのでしょう。でもあの子が示してくれたその「数字」は、進んでいる方向が逆であることを雄弁に物語っているのです。

「こうまでして着せなくちゃいけないのか?! もうやめてしまおうか・・」。あの出来事がなければ、弱気の虫に再びさいなまれ、私は今年も挫折してしまったに違いません。しかし、私の頭によぎるのは、おなかを壊してグッタリと横たわるあの日のあの子の姿。「洋服を着せたからといって体調を崩さない保証なんてどこにもないけれど。でもね、私はキミに何かしてあげたいんだ!」

もう一度。もう一度だけ。「洋服を着たキミを、私は必ず笑顔にしてみせる!」。私はこの結果を受けた新しい『処方せん』を作り始めました。

基礎データ 『分析結果』


『お散歩前の60秒チェック』
グラフを大きく表示

「お散歩前の60秒チェック!」は、『洋服を着てごほうびをもらう』(処方せん①)とは別に、1日1回行ったもの。「洋服を着ても普段どおりの様子だったら、洋服を着て出かけよう。でも動かなくなってしまったら、やめておこう」・・この判断をするために、散歩に出かけたり、庭遊びをするなど、外に出かける前に、60秒間犬に洋服を着てもらい様子を見ました。

記録にあたっては、「すわりこんで固まってしまう(動かなくなる)」「不安がってしきりにだっこをせがんだり、ひざによじ登る」などの「洋服を着ているとき特有の行動」をしていなかった時間、つまり「洋服を着てても元気だった時間!(普段どおりだった時間)」の秒数をカウント。↑はそれをグラフにしたものです。結果やいかに?!

練習開始後には洋服に慣れ、「お散歩前の60秒チェック」の「洋服を着てても元気だった時間」も、右肩あがりに伸びていくものと予想(&期待)していましたが、(赤の星印)が示すとおり、むしろ固まってしまったり、しきりにだっこをせがんだりする時間の方が増え、逆の結果になってしまいました。もちろん1日も「洋服を着て出かけよう!」ということにもなりませんでした。


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