犬飼育に関する災害時の注意事項

災害時の注意事項について解説します

Q.犬のしつけには最適な時期があります。それはいつでしょう。

1. ~6か月
2. ~1歳
3. ~2歳
4. 2歳~

3月11日に発生しました「東日本大震災」におきまして、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。

犬の首輪の常時装着

散歩から帰ったら犬の首輪をはずしていらっしゃる方も多いと思いますが、犬の首輪はそのままつけておいてください。災害のような時には、どんなに気をつけていても扉を開けっ放しにしてしまったりすることがどうしても起こりやすくなります。また、怖い経験をした後、その場から逃げ出そうとする犬も多くなります。散歩から帰ったら少し緩めるようにしてでもはずしてしまうことは避けてください。

犬の迷子札の常時装着

あなた(飼い主さん)の名前と連絡先(携帯の番号など)を書いたものを犬に常時つけておいてください。専用の迷子札がなければ、首輪の裏にマジックで書いておくのでも、これらの内容を記載した紙や布を首輪に巻いておくのでもかまいません。万が一迷子になっても、確実にあなたの元に戻ってこれるよう、今すぐ実行してください。

犬の迷子札迷子札 メールマガジン『たーとるうぉ~く』より画像お借りしました。


犬における避難・外泊

どこかに避難したり、外泊が必要なときには、ドックフードとその計量カップ、水、トイレシートを忘れずに。余裕があれば、お気に入りのタオルとおもちゃ、いつもあげているおやつを少量でいいので荷物の空いているところに入れてください。
ゴハン皿や水入れは、いつも使っているものと変わってもさほど問題ありません。空いている容器をきれいに洗って使うのでも、手から直接あげても問題ありません。一度犬用に使った容器は犬専用にするなど、人間側の衛生にも気をつけてください。
逆に、いつもと同じ物を使う方がいいのはトイレシートです。何をもって「トイレ」だと認識しているのかは犬によって異なりますが、足元の感覚をその手がかりとしている犬が比較的多いため、同じ物を敷いておく方が排泄のストレスは少ないと言えます。違うメーカーのトイレシートを使う程度のことでは混乱しませんが、吸水シートから新聞紙に変えるような場合には排泄しにくくなることがあります。
忘れがちなのが「ハウス」(クレート、キャリーバックのようなものでも可)と「リード」です。災害時は足元が悪いことも多く、その場合にはクレートやキャリーバックに入れて移動した方が安全と言えます。リードを何本か持っている人は、1本は犬につけ、それ以外のものは荷物の取り出しやすいところに入れておいてください。リード同士をつないで延長すると役立つことがあります。

クレートとは? >> コチラに出てくるような箱型のハウスのことです。詳しくは >> 犬をハウスに入れなければならない場合

ドックフードがない場合

ドックフードの持ち合わせがなくて、人間の食べるものを与えなくてはいけないこともあるかもしれません。犬に絶対に与えてはいけないものは玉ねぎです。長ネギ、にんにくなど似た類のものも影響があると言われています。たとえば牛丼の汁など、玉ねぎの形はない煮汁だけでも犬には悪影響があります。また、糖分・塩分過多にならないよう、味の薄いものを与えた方がいいと言えます。