[犬しつけトレーニング]教えることの大切さ

教えて解決することの大切さ

犬と生活していると、「やめて欲しいな」 と思うことに必ず遭遇します。そんな行動をやめるように導いていく方法はひとつではありません。でもその中で、最も前向きで、どなたにでも真っ先に取り組んでいただけいる方法をご紹介しましょう。それは 「やめて欲しいな」 と思わないでも済むような望ましい行動を犬に教えてあげるということです。

※教え方事典では、どんなことを教えると、どんな問題に役立つのかを 「効果」 の欄で示しています。

まずは教えてみる！ことの大切さ

「望ましい行動を教えてあげるなんて、それができればいいけれど、初めて犬を飼う私にできるかしら？」 なんて思っていないでしょうか？教え方のポイントを抑えれば、それは決して難しいことではありません。どなたにでも「○○して欲しいな」「○○できるといいのにな」 と思ったことを犬に自由に教えてあげられるようになります。 ※犬に何かを教えるときのポイントや方法はコチラで解説されています。

そして、「○○できるといいのにな」 と思ったことを犬に自由に教えてあげられるようになるとどうなるでしょうか？「やめて欲しいな」 と思うようなことに遭遇したときにも、「どうすれば人間に誉めてもらえるのかわからないんだな！それならそれを教えてあげよう！」と自信を持って犬と向き合うことができるようになります。

※教え方事典では、まずはやさしいものから取り組んでいただけるように、難易度を★印で示しています。

犬が喜ぶことを教えることの大切さ

犬に何かを教えるときには、犬がしっぽをふりふり喜ぶようなことを教えてみましょう！そうすることによって、何かを教えるという人間にとって ”しつけ” の時間も、犬にとっては 「どうしたら誉められるのかな！」 ということを探っていく楽しい遊びの時間になります。こうやってあなたに従うことが楽しいゲームになるからこそ、どんなときにでも教えたことができるようになるのです。

楽しいことを教えることの大切さ

犬に何かを教えてあげるときには、人間が思わず 「かわいいね」 「かっこいいね」 とにっこり微笑んでしまうようなことを教えてあげてください！

たとえば 「バーン」 と言ったらころんとひっくり返るように教えたとします。一見何の役にも立たない動作のように思えますが、実はとても重要な意味があります。あなたが「バーン」と言い、犬がころんとひっくり返ったとき、あなたはどんな撫薰ｵているでしょうか？決して怖い顔はしていないはずです。きっとにっこり笑っていますね。思わずかけたその声は、きっと明るい声でしょう。犬がころんとひっくり返った瞬間に、家族全員の注目が犬に集まり、拍手が起こるかもしれませんね。

犬は生まれながらにして、人間がうれしいとき、楽しいとき、「よくできたね」 と思ったとき、どんな撫薰ｵ、どんな声をするものなのかわかっているわけではありません。しかしながら、「バーン」と言われてころんとひっくり返ることができるようになることで、犬は人間の合図に従った後、人間の笑顔にたくさん出会うことになります。こうして、人間はうれしいときや自分を誉めているときにどんな撫薰ｵて、どんな声のトーンになるのかを理解し、そして、また飼い主さんの笑顔が見たい！「いい子だね」 って笑って欲しい！と、あなたに注目し、誉めてもらおうと一生懸命になるのです。

あなたがうれしい！と思ったときに、犬もあなたの顔を見上げてうれしそうにしっぽを振ってくれるといいですね。そんなときあなたはきっと、自分の犬と通じ合っているような気持ちになるはずです！

あなたが好きなことを教えることの大切さ

犬に何を教えてあげるときには、どうぞあなたの気持ちも大事にしてください！教える過程を楽しむことができたなら、「また教えてあげよう！」 ときっと思うはずです。「しつけに必要だから・・」 と義務感にかられていたのでは、犬と向き合うことから自然と遠ざかってしまいます。

あなたがいつまでも、「また遊んであげよう！」 「もっといい子にしてあげよう！」 という気持ちを持ち続けられるように、「あ！今のかわいいじゃない？」 と思ったその気持ちを大事に、あなたが教えたいこと、あなたが好きなことに取り組んでください。

※教え方事典には、たくさんの動作が収録されています。どんな動作を教えてみたいと思うかは、人によってそれぞれ違います。だから、たくさんのアイディアの中から、あなたがやってみたい！と思ったものを楽しみながら探し出して欲しいのです。どうぞ、あなたとあなたの犬にぴったりのしつけの方法、遊び方を見つけてください！