[犬しつけトレーニング]教え方辞典使い方

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

教え方事典とは

教え方事典には、しつけに役立つ動作や、犬との生活を楽しくする動作の教え方の数々が収録されています。ここでご紹介しているもののすべてを教えなければならないのでしょうか?・・決してそんなことはありません!「効果」の欄を参考にして、あなたが教えたいと思ったもの、教えてみて 「うちの子はこんな動作が得意なんだな」 と思ったものを自由に選んで教えてみてください!みなさんが自分の犬に合ったものを選ぶことができるように、たくさんのアイディアを紹介したのが教え方事典です。

教え方事典では決して、犬を叱ったり、びっくりさせたり、痛い思いをさせて、何かを無理やりやらせるような方法はご紹介しません。それは、犬に何かを教えてあげることを通じ、みなさんと犬との絆を深めて欲しいと願っているからです。上手にできたら誉め、教えたことを犬が喜んでやるように導いていきましょう。


構成

教え方事典は、教えるテーマによって2つのパートに分かれています。

生活お役立ち編

犬は、私たちが教えてあげない限り、人間と生活していくときにはどのように振舞えばいいのかわかりません。だから、「おすわりするといい子だよ」「待てといわれたらじっとしてるといい子だよ」とひとつひとつ教えてあげる必要があります。そんな、犬と生活していく上で教えてあげると役に立つ動作を集めたのが「生活お役立ち編」です。

教えて遊ぼう!編

誉められることの繰り返しで、何かを覚えていくということは、犬にとって「何をしたら誉めてもらえるのかな。ごほうびもらえるのかな・・」という楽しいゲームです。そして、ワクワクドキドキ精神的な刺激的を与えてあげるのに役立ちます。
おすわりでもふせでも、どんなことでもかまわないのです。でも、せっかくの楽しい遊びの時間です。人間にとっても思わず笑顔がこぼれてしまうようなかわいいしぐさやかっこいい動作、人間と一緒に楽しめるゲームを教えてあげるといいでしょう。犬は「どうしたらカチンが鳴るのかな・・こうすればいいの?」と自分で動いて探りあてます。そして夢中になって遊んだ分だけ、人間に注目し、人間の期待に応えようとする習慣が犬の中に根付きます。
犬は、夢中になって遊んだ後には、ゆすっても起きないくらいにぐっすりスヤスヤお昼寝するものです。いつも元気いっぱいでじっとしていない・・いついたずらするかといつもヒヤヒヤ・・というあなたも、頭と体を使って遊んだ後、ぐっすり眠る犬の寝顔に「犬にも、こんなに満足げな撫薰キることあるんだね・・」と実感できるはずです!


使い方

犬に教えてあげられることは無限にあります。そしてその教え方も決してひとつではありません。

「効果」の欄を参考にして、興味を持ったものから取り掛かってみましょう。どれから教え始めなければならない、というルールはありません。難易度を参考に、最初は、★がひとつのものにチャレンジしてみるといいでしょう。

もし教え始めたもののうまくいかなかった・・というときには、別のものに変えてみても何の問題もありません。別のものをいくつか教えた後で、挫折してしまったものにもう一度チャレンジしてみると、意外とうまくいったりするものです。そんなときには、「ちょっと前までは難しかったことが、今では上手にできるようになったんだね」と、犬の成長を心から喜んであげるといいですね。

ひとつのものを教えるのにも、いろいろな方法があります。ご紹介している方法を試してみて、「うちの子には、ここをこう変えた方がうまくいくかも!」 ということがあれば、試してみてかまいません!そのときにはぜひ、できないことを叱ったり、無理やり何かをやらせるのではなく、あなたの犬がしっぽをふりふり喜んでトレーニングに参加できるような楽しい工夫をしてあげてください。


クリッカーを使う場合・使わない場合

教え方事典には、クリッカーを使った場合の手順が示されていることがあります。もし、クリッカーを使わない場合には、「クリッカーを鳴らしてご褒美をあげる」 という部分を、「誉めたり、ご褒美やおもちゃをあげたり、犬にとってうれしいことを起こす」 と読みかえることで同じように教えることが可狽ナす。

逆に、クリッカーを使わない場合の手順が示されているものを、クリッカーを使って教える場合には、「ご褒美をあげる」「誉めてあげる」 など、犬にとってうれしいことを提示してあげるタイミングでクリッカーを鳴らしましょう。ただご褒美をあげたり、誉めるよりも、何を誉めてあげたいと思っているのかがよく伝わります。

クリッカーの使い方については、コチラをご覧ください。

解説

犬は、うれしいことが起きたときやその直後の行動を学習します。クリッカーを使う、使わないに関わらず、ここでご紹介するのはすべてこの法則に則った方法です。クリッカーを使ったときには、教えたい行動をしたときに 「カチン」 という犬の好きなクリッカーの音をさせることで学習を促します。クリッカーを使わないときには、犬がうれしいと感じることを起こしてあげることで学習を促すことができます。


楽しく教えましょう!

教え方事典をご利用いただくみなさんにお願いしたいことがひとつあります。それは、楽しく取り組んで欲しい!ということです。どんなことを教えるときにも、「上手にできたね!」 「えらかったね!」 と笑顔にあふれる時間にしてあげましょう。あなたから何かを教わるということが、あなたの犬にとって何より楽しい時間になりますように・・。