犬の行動について勉強したことのある人は、その難解さに頭がこんがらがった経験があるのではないだろうか。そのややこしい理論をすっきり見せてくれるのが、「3つの箱と4つの法則」である。専門用語の代わりに「箱」を使って解説したこの方式を筆者自ら勉強した結果をここにご紹介し、みなさんに役立てていただこう。
1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他
リビングのじゅうたんの上で、おしっこを失敗してしまいました。「ダメじゃないの!」犬の鼻を失敗した場所に押し付けて叱りました。たしかにリビングのじゅうたんではおしっこしなくなりましたが、隣の部屋の畳でおしっこするようになりました。
「そこでおしっこしちゃダメ」だけでは、トイレがどこなのか、どこでおしっこするべきなのか犬にはわかりませんね。「ここでならいいの?」とじゅうたんがダメなら、畳で。その次は廊下で。次は玄関で・・とあちこちでおしっこするようになっても何の不思議もありません。
トイレで | 排泄する |
「ご褒美」 |
問題は、「トイレ以外の場所でおしっこしている」ということではなく、「どこでおしっこすればいいのかわかっていない(トイレで排泄する行動が学習されていない)」ということなのです。こんなときには、トイレで排泄するチャンスを作ることに知恵を絞りましょう。そしてそのときには、「ご褒美」をあげて、うれしいことが起こるようにしてあげてください。こうすることで、「ここでおしっこするんだよ」というメッセージを犬に伝えてあげることができます。