[犬しつけ理論]犬の叱り方4

犬の行動について勉強したことのある人は、その難解さに頭がこんがらがった経験があるのではないだろうか。そのややこしい理論をすっきり見せてくれるのが、「3つの箱と4つの法則」である。専門用語の代わりに「箱」を使って解説したこの方式を筆者自ら勉強した結果をここにご紹介し、みなさんに役立てていただこう。

Q.あることをすると犬のストレスが減り、しつけにいい影響を及ぼすと言われていることがあります。それは何?

1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他

例1

クッキーは、あなたが帰ってくると大喜びで飛びつきます。飛びついて欲しくないな、と思ったので、犬の足を思いっきり踏むことにしました。足をあげただけで、噛みつくポーズをし、威嚇するようになりました。

あなたが帰ってくる 飛びつく
足を踏まれる 噛みつく・威嚇する(いやなことから自分の身を守る行動 )
足がひっこむ

足を踏まれるという”いやなこと”に遭遇することでことでクッキーが学習したのは、「人間の足ってボクを痛めつける怖いものなんだ。だから自分の身を守らなくちゃ」ということにすぎません。

どうすればいいの?

あなたが帰ってくる おすわり
なでてもらえる・注目してもらえる

最初から、の箱を入れ替え、おすわりすることを学習させてあげていれば、噛みつこうとしたり威嚇する行動を学習せずにすんだのです。そしてあなたも、叱ることに一生懸命になるよりも、どうしたら望ましい行動を学習できるだろうか、ということに知恵を絞るほうがずっと楽しいですよね。


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