ひっぱりっこ

Q.おもちゃを変えるだけで犬がイイコになった!さてどのおもちゃ?

1. ボール
2. ぬいぐるみ
3. ガム
4. その他

どんな遊び?

ロープ状の犬用のおもちゃなどを使って、犬と人間とでひっぱり合いながら遊びます。

遊び方

ひっぱったり、ひっぱられたりして楽しく遊んで高「ません。でも犬がひっぱっているものを奪うばかりだと、犬は 「力まかせにひっぱれば、自分の欲しいものを人間から奪うことができるんだ」 ということばかりを学習してしまいます。そしてそのような習慣を作ると、日常生活の中でも、欲しいものがあるときに、人間を力で押し切って手に入れようとする可能性が高まります。

したがって、ひっぱりっこをし続けるのではなく、15秒から30秒おきくらいにひっぱっているものを一旦人間に返してもらい、再度ひっぱりっこを始める、というルールにするでしょう。

ポイント

  • ひっぱっているものを返してもらうには、まずは人間が手の動きを止め、犬の口がゆるんだところで取り上げるか、おやつと交換するようになります。くわえているものをはなしたときには、よく誉めてごほうびをあげましょう。こうすることで 「おもちゃをはなすことはちっとも嫌なことではなく、誉めてもらえる楽しい動作なんだ」 ということを学習していき、スムーズに遊べるようになります。
  • はなすときに「ちょうだい」と言ってあげると 「ちょうだい」 を合図にくわえているものをはなすというよい練習になります。
  • 犬が興奮してくると、コントロールがしにくくなるものです。ひっぱりっこの途中で、人間におもちゃを返すということがスムーズにできないうちは、おもちゃを返してもらうまでの時間を短くしてもいいでしょう。5秒で興奮してコントロールできなくなる、というのなら 「ひっぱりっこを3秒する - 取り上げる - 誉めてあげる - ひっぱりっこを再開」 という短いサイクルで遊べばいいのです。このように遊ぶことができるのなら、むしろ、興奮しやすい場面でも落ちついていられるようにする貴重な練習の機会になります。
  • どうしてもひっぱっているものを取り上げることができない、という方は思い切ってこの遊びはやめましょう!ほかにも一緒に楽しめる遊びはあるはずです。ゲームを繰り返すごとに、「力いっぱいひっぱれば、ほら!人間から好きなものを奪えるよ!」ということを学習してしまうのでは困りますね。

遊びの終わり方

最後は必ず、おもちゃを返してもらっておしまいにします。そして、大好きなひっぱるおもちゃをちゃんと返してくれたことをよーく誉めてあげることを忘れずに!