犬を上手くしつけるのに大切なこと。それは愛情を持って犬をしつけること。実際に深い愛情を持って犬をしつけた人の体験が元になっているこの連載。犬のしつけに悩んでいる人にぜひ読んで欲しい。
1. 声かけ
2. おやつ
3. マッサージ
4. その他
「これが長続きの秘訣だよね!」私は犬とうなずき合いたい気分でした。
ペットボトルをリサイクルに出すときには、ラベルをはがす必要があるらしい。でもこれが面倒なんだなぁ・・。
ペットボトルの山を目の前に私はひとりつぶやく。「ラベルさえはがせばすぐリサイクルに出せるのに、なぜ私はそれをやらないのか?!」。「やらされてやること」は、やっても一時的で長くは続かない。進んでやりたいと思うような「スキなこと」になればいいんだよなぁ・・。
そうだ!あの子に手伝ってもらおう。そしたらきっと楽しくなる!
私はペットボトルとクリッカーを持ってくると、はがしやすいようにラベルの端を折り曲げて犬の前に差し出しました。ボトルに近づいたらカチン!触れたらカチン!くわえたらカチン!ひっぱったらカチン!・・そう、「ラベルはがし」で犬と遊ぶことにしたのです。
ひっぱることがあまり得意ではないあの子が、どこを、どんな強さでひっぱればいいのかよくわかるように、しっかりくわえたり強くひっぱった瞬間に「そう!それでいいよ」とクリッカーを鳴らします。遊ぶこと数日、犬が上手にラベルをはがせるようになった頃、あんなにたくさんあったペットボトルももう終わりに。そして私は思ったのです。「はがさなくちゃいけないボトルがもうないなんて、さびしいくらいだ!」。
「コレお願い!」。犬にお願いするのが楽しみだから、今じゃ空きボトルができるたびに「手伝って~」と犬を呼び、あっという間に片づくのです。「できなくちゃいけないことほど楽しく・・これが秘訣だよね!キミだって、無理やりやらせた“おすわり”や“おいで”じゃ、一時的にはできても決して身にはつかない。“やりたい”と思うスキな行動になったとき、いつでもできるようになるんだ」。
うん!私の「ペットボトルをこまめにリサイクルに出そう」作戦は大成功!・・ところでキミはどう?私がスキになった「ラベルはがし」は、キミにとってもスキなこと?私ばっかり楽しくて、キミは「やらされてる」んじゃ嫌だもの。ラベルをひっぱっているときのピョコンと突き上げたおしりとユラユラ揺れるしっぽの振り・・キミも楽しんでくれてると見てるんだけどなぁ。(おわり)
※ 『ラベルはがし』をムービーでチェック! >>スタート