トイレのしつけケーススタディー

犬のしつけの第一歩、トイレトレーニング。4匹の犬の体験談をご紹介します。

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Q.犬のトイレのしつけ、うまくいくポイントは?

1. 無視する
2. 音をさせる
3. おやつをあげる
4. その他

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5. 最後に

トイレで排泄することができた3匹の犬は、数日から1週間ほどでご褒美を意識したり、排泄回数が増えたりするような傾向が見え、成功と失敗を繰り返しながら、2週間程度で成功率がほぼ100%に落ち着いていきました。このトイレトレーニングの目処が経つまでの1、2週間を、みなさんは「短い!たったそれだけで覚えるなんて!」とお感じでしょうか?それとも「長い!そんなに待ってられないよ!」とお感じでしょうか?私は「短かった!早かった!」と思います。決まった場所で排泄しなければならないなんて全く知らなかった子犬たちが、たった1、2週間で小さな“紙みたいなもの”(トイレシート)の敷いてある場所をトイレだとわかってくれたなんて、すごいことだと思います。 これからトイレトレーニングに取り組まれるみなさんも、この冊子をご活用くださることで、今回ご参加くださった方と同じようにトイレトレーニングを進めることができます。でも、みなさんと4人の方々には違うところがありますね。それは、ご褒美やトイレにつれていくタイミングに関して、私と話し合う機会がない、ということです。これをおひとりでなさらなければならない分、“遠回り”や“寄り道”をすることもあるかもしれません。ご褒美をあげてみたものの排泄回数が増えなかったり、ご褒美を意識しながら排泄するようなことがなければ、もっと喜びそうなご褒美を探してみる必要があります。ご褒美をあげることができている回数よりも失敗している回数の方が多ければ、トイレに連れていくタイミングについて記録を見ながら検討する時間も必要になるでしょう。そしてその分だけ、時間がかかることがあってもおかしくありません。 きっとトイレトレーニングが終わりを迎える頃には、小さかった子犬の体が、ひとまわり、あるいはふたまわりほど大きくなっていることでしょう。いつ失敗してしまうかと片時も目の離せない子犬を目の前に、ハラハラドキドキするあの時間から卒業することは、きっとうれしくもあり、また同時に、ひとりでトイレに向かって歩いていく後ろ姿を眺めながら「もうすっかり私の助けは必要なくなったんだなぁ」とちょっぴり寂しく、そして体だけでなく心も大きくたくましく成長したその姿をたのもしく感じるような瞬間になるかもしれません。 ぜひそんな風に、後で懐かしく思い出すことができるような楽しく前向きなトレーニングにしていただきたいと思います。そしてそのための秘訣。それが「ご褒美=褒める」なのです。ご褒美をあげているうちにみなさんの犬は「ご褒美くれるかな」とみなさんのことをそのつぶらな瞳でじーっと見つめるようになるでしょう。排泄するや否やみなさんのところにまっすぐに駆けてきたりすることもあるでしょう。「なんてかわいいんだろう!」「やっぱりウチの子が一番!」。犬にご褒美をあげた直後に“愛らしい撫﨟hという名の大きな大きなご褒美を、犬は私たちにちゃんと返してくれます。そしてそれが、何週間にも渡って続くトイレトレーニングへ楽しく前向きに取り組んでいく原動力になるのです。 犬との関係は、人間から犬に何かをさせたり、ご褒美を与えたり、人間から犬への一方通行では決してありません。愛し愛され、与え与えられ・・相互作用の中にいるからこそ、犬という“動物”と家族のように暮らしていくことができるのです。そしてトイレトレーニングひとつをとっても、そんな関わり方を体験する貴重な機会になります。いえ、ぜひそんな体験をして欲しい。これも、この方法でトイレを教えることに私がこだわる大きな理由のひとつです。 私は今回、4人の飼い主さんと犬たちに、トイレトレーニングを“指導”して差し上げがら、同時にたくさんのことを教えられました。ご協力くださった4人の方々のご苦労に敬意を浮キるとともに、私にいろいろなことを教えてくれた4匹の犬たちに、心から「ありがとう」を言いたいと思います。


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